日本女性の3人に1人が「慢性便秘」に悩んでいると言われています。「慢性便秘」は3日以上便がでない日が続くという、れっきとした病気です。

では、便秘になると便が出ないこと以外にどのような健康被害がもたらされるのか、またその解消方法にはどのような方法があるのかを紹介していきます。

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便秘がもたらす健康被害とは?

便秘がもたらす健康被害とは

便秘とは便が長期間腸内に止まっている状態です。腸内にはタンパク質を餌として増える大腸菌やサルモネラ菌のような「悪玉菌」が常在していて、便に取り付いて繁殖し毒性の強いメタンガスを放出しています。

このメタンガスは腸壁の健康な細胞を傷つけるだけでなく、腸の毛細血管から吸収されていくことで、健康な細胞を攻撃し最終的に呼気として排出されます。

したがって、5日以上の便秘が日常的になる人の場合、

・ニキビ

・イライラ

・易疲労感、慢性的な倦怠感

・睡眠不足

・脱毛症

・口臭

など様々な健康被害が出てきます。特に口臭については口腔内のトラブルで起こる「生魚が腐ったような臭い」ではなく、そのものの「便の臭い」がすることもあります。

 

さらに便秘を長期間放置していると、メタンガスの影響で、

・ガン

・代謝の落ち込みからくる老化の進行

・血管の機能障害(動脈硬化症)

・うつ病、総合失調症

・心臓病

・脳梗塞

など深刻な病気への罹患リスク(病気にかかるリスク)が上昇するということがわかっています。

さらに、長時間便が腸内にとどまり続けることで水分が蒸発し石のように硬くなることで、腸内部を傷つけたり排便時に直腸や肛門を傷つけ「痔」になる場合もあります。

 

便秘を解消するには腸内環境を良くする

便秘を解消するには腸内環境を良くする

便秘の効果的な解消法としては「腸内環境を良くする」ことが知られています。

腸内には「善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌、酵母など)」と「悪玉菌」が日々勢力争いを繰り広げているのですが、便や大腸壁など餌となるタンパク質に事欠かない悪玉菌に比べ、糖質を餌にしている善玉菌は容易に増やすことができず、少しずつ悪玉菌の勢力が増すことになります。

 

腸内が善玉菌優位になれば、悪玉菌を駆除しつつ増殖の際に出す炭酸ガスが血管を丈夫にし、免疫力を向上させると同時にガスによって腸が刺激されて便秘を解消してくれるのですが、餌となる糖質の大半は小腸で吸収されてしまいます。

したがって、何も策を講じなければ腸内は悪玉菌優位になりがちとなってしまいます。

 

便秘の効果的な予防法とは?

便秘の効果的な予防法とは?

腸内環境を整えることが便秘の効果的な予防法です。

しかし、上記のように発酵食品やサプリメントで善玉菌を補給しても、腸内で増えてくれないと「善玉菌優位の腸内環境」の実現は難しいと言えます。

では、便秘の効果的な予防法とはどんなものでしょうか?

 

オリゴ糖を摂る

そこで効果的なのが「オリゴ糖」を摂取することです。

オリゴ糖は難消化性の糖質(小腸で吸収されにくい糖)で、確実に大腸に届き腸内の善玉菌の餌として消費されていきます。また、体内には吸収されにくい糖質なので、ダイエット中の人や糖尿病患者さんにも使える糖分として注目されています。

 

ヨーグルトに市販のオリゴ糖を加えて食べるというのが定番ですが、オリゴ糖は大豆にも豊富に含まれている成分です。豆乳やおから、豆腐の副菜などはカロリーも低いので、食事の際に積極的に摂るのが望ましいと言えますね。

また、液体は大腸に届きやすいので、お砂糖代わりにオリゴ糖を使ってコーヒーや紅茶を飲むというのも腸内環境を整えるためには効果的です。

 

ヨーグルトや乳酸菌サプリメントは排便後か夜寝る前に摂るのが効果的

乳酸菌を補給するためのヨーグルトやサプリメントを摂る最適なタイミングは排便後か夜寝る前です。

その理由として、排便直後では便と一緒に腸内の悪玉菌も排泄されているため、間髪入れずに善玉菌を補給することで数的優位を保てるからです。

また、大腸がもっとも活発に動くのは夜寝ている間なので、寝る前に善玉菌を補給しておくと朝の便通がよくなることが期待できます。

 

便秘薬に依存するのはNG

便秘薬に依存するのはNG

便秘の解消法として手軽かつ確実なのは「便秘薬」の使用ですが、センナという生薬成分や合成された腸刺激成分は多用すると大腸の機能を弱めてしまうので乱用は禁物です。

できれば食生活を改善して「腸内の善玉菌を増やす」ことを主眼に便秘対策を進めるべきでしょう。